子どもも大人も
違っていい!
3つの「しない」が
子育てを楽しくする2018.11.21合同会社こどもみらい探求社

今回は「大人もこどもも“違いを活かし合う社会”の実現」を目指す、こどもみらい探求社さんにご協力いただき「悩まない子育てのコツ」を教えていただきました。

「考えすぎない」子育て
〜 まぁいっか!から
広がる世界 〜

雑誌やインターネットで子育てに関する情報を調べても、異なる結論が同じように語られていることも多く、調べるたびに一喜一憂してしまいますよね。大切な我が子のことですし、親としての責任感から「◯歳までにこれをしておかないと!」「あれをそろえてあげないと!」と、ついつい考えすぎたり、気負いすぎてしまったりする親御さんがたくさんいます。

しかし、実は“しなくちゃ・させなくちゃ” ということが増えすぎると、子育てが楽しめず辛くなる…という落とし穴にハマっていきます。子どものために頑張るのは悪いことではありませんが、もっと気楽に考えてみてもよいのではないでしょうか。

自然物、人工物、道行く人。子どもたちはあらゆるものに興味を持ち、遊びを生み出してはそこから学び、日々自分の力でグングン成長していきます。そのため、すべてのことを親が用意してお世話をしてあげなくても大丈夫。何かしてあげなきゃ!と必死になるより、「今日はどんなことが起こるかな〜?」と、ドーンと構えていてください。

子育てを楽しむ秘訣は、考えすぎたり、気負いすぎたりせず、まぁいっか!と気持ちを楽にして子どもの力を信じること。未来は誰にもわかりません。予定や計画を立てていたってその通りにならないことの方が多いのです。ぜひ今日からまぁいっか!と「考えすぎない」子育てを心掛けてみてくださいね。

「あきらめない」子育て
〜 自分の“やりたいこと”を
やってみる 〜

「出産後、育児に追われて自分のことがあとまわしになっている…」と思うことはありませんか?自分のやりたいことを優先してはダメだ!子どものために我慢しよう!と思い込んでいる方も多いことでしょう。産後はどうしても子ども中心の生活になるため、いつしか自分のやりたいことをあきらめてしまいがちです。一方で、子どもに対しては「自分の意志を大切にしてほしい」と願う人がとても多いんです。

さて、考えてみてください。自分の一番身近にいる大人であるパパやママが、自分のやりたいことを我慢し続けていたら…?きっと“大人になったら我慢をしなくちゃいけないんだ”と思わせてしまいますよね。もし、我が子に「自分の意志を大切にしてほしい」と願うなら、大人こそがやりたいことをやって、楽しそうにしている姿を見せてあげることが必要です。

そのためにも、まずは本当に自分がやりたいことを書き出してみましょう!“できない”とあきらめるのではなく、子どもがいても“できる”方法はないか、と考え方を変えてみてください。友人やご近所さんに協力してもらったり、家族でできる方法を考えてみたり。ベビーシッターや家事代行などのサービスを使ってみることもよいでしょう。子どものお昼寝時間を利用することや、思い切って子どもと一緒にやってしまうなんてこともありですね。子どものためにも親自身が毎日を楽しみ、自分のやりたいことや好きなことをあきらめない子育てを実践してみてはいかがでしょうか。

「比べない」子育て
〜 その子の「今」を
受け止める 〜

「他の子はできているのに、うちの子はできていない……」と、不安に思うことはありませんか?歩き始めの月齢にはじまり、イヤイヤ期や言葉の発達、トイレトレーニングなど。特に、「お友達や親戚の子など、ついつい近くにいる子と比較してしまう」という声をよく耳にします。 しかし、この”比較する” という行為をすると、無意識に落とし穴にハマってしまうことがあります。

比較すればするほど、親は目の前の我が子ではなくまわりの子ばかりを見るようになってしまいます。すると、不安や焦りが生まれ、ありのままの子どもの姿を認められなくなってしまうのです。さらに、子ども自身にも大きな影響が出てきます。比較され続けた子は、「あの子は◯◯できないからダメだ」とか「ぼくはあの子より◯◯できるからすごいんだ」と まわりばかりを見て比較をするようになっていきます。 その結果、誰かと比較しなければ自分自身を認めることができなくなり、自己肯定感の低い子に育ってしまう危険性があります。

大切なのは、その子の「今」を受け止めること。成長の速度も性格も、100人いたら100通りの“違い”があります。比較する必要はありません。我が子のためにも、自分のためにも、子どもの力を信じて焦らずに見守ってあげたいですね。

教えてくれたのは...

合同会社こどもみらい探求社
「こどもにとっていい」モノ、コト、ヒトを時代に合わせてデザインするというビジョンを掲げ、様々な企業様とコラボレーションしながら大人も子どもも「違いを活かし合う社会」づくりをしています。著書に『いい親よりも大切なこと〜こどものために“しなくていいこ”とこんなにあった!〜』(新潮社)、『70センチの目線』(小学館集英社プロダクション)など。

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