手洗いで細菌退治!
指先から始める、
キレイキレイ習慣

普段の手洗い、ちゃんとできていますか?食中毒シーズンに向けて、汚れが残りやすい部位をチェック!
清潔習慣を見直しましょう。

「指先」は汚れが
つきやすい&残りがち

手洗いのあとに残った汚れを着色した様子

きちんと洗ったつもりでも、意外と汚れが残っているのが「指先」「指の間」「手首」です。特に小さな子どもは指先を手や口に入れてしまいがちなので、注意が必要です。また、オフィスで夕方まで働いた手を部位別に調べた結果、手の甲と指先が特に汚れていることがわかりました。つまり、物によく触れる指先は汚れがつきやすく残りやすい部位なんです。

子どもにも「トイレの後も」
「指先まで」の2つ徹底

首都圏の幼稚園、保育園の園児100名の手洗いを観察した結果のグラフ(2011年)

子どもたちの手洗いを調査した結果、半数以上がトイレの後では水をかけるだけで終わらせているという実態が!また、手洗いの際、指先まで洗えている子どもはわずか2割程度しかいないという結果に。子どもには「トイレの後にも石けんやハンドソープを使うこと」「指先まできちんと洗うこと」の2つをしっかり教えてあげましょう。

キレイなネイル、
裏側の汚れに要注意!

爪の裏側に付いた汚れの量のグラフ

ネイルをした爪の裏側に付いている汚れの量を測った※1ところ、なんと共用トイレの入り口ドア付近と同じくらいの汚れ※2がついているという結果に!ネイルをした爪は、していない爪より長めであること※3が、汚れがたまり易い原因になっているようです。スキンケアやメイクの前には、注意が必要です。

※1 両手の爪の裏側に付着した汚れをATPふき取り検査法で測定。ATPふき取り検査法:微生物や食物の細胞に存在するATPを計測する方法。生物由来の汚れを検出できるため、器物の汚染調査、清浄度調査に使用される。(この測定法は、生物由来の汚れの測定は可能であるが、特定の菌の測定はできない)
※2 2012年2月ライオン実施、50人程度が使用するオフィスのトイレを計測。
※3 ジェルネイル施術者(n=5)の爪先(爪が伸びて指から離れた白く見える部分)の長さは施術なしの(n=7)よりも平均3.5mm長かった。

ネイルをしている指先の洗い方

手のひらの上に石けんやハンドソープの泡を乗せて、反対側の手の指先をその手のひらの上でくるくるとこするようにして洗います。爪が長くて、この洗い方では汚れが落ちにくいときには、爪ブラシを使うと効果的です。使用後の爪ブラシは石けんでよく洗い、ブラシの毛の側を下にして、水を切りましょう。

デスクでおやつをパクリ、
の前には消毒を!

一日オフィスワークをした手に付着した汚れの量の様子

すっかり定着した感のあるオフィスでのおやつ。でもおやつの前にちゃんと手をキレイにしていますか?実は、オフィスは指先に汚れが付きやすい環境。オフィスで毎日使っているキーボードやマウスパッドには、なんとオフィスの共用トイレの入り口ドア付近と同じくらいの汚れが付いているんです。仕事をしながら指先でおやつをつまんでパクリ、といく前に、きちんと指先を清潔にする習慣を身につけましょう。

忙しいひとは、「ウエットシート」
「消毒液」を活用

オフィスでのおやつの前にも石けんやハンドソープで手を洗うことをおススメします。手洗い場が近くにない場合や忙しくてなかなか席を立てない時は、ウエットシートや消毒液を活用しましょう。その場で簡単に指先をキレイにできますよ。